今回は音声編集ソフトAudacityでノイズを軽減する方法を解説します。
主に3種類です。
①Notch Filter:ある程度周波数が決まっているノイズを消します
例)機器によるノイズ(マイクの「ブーン」という音など)
②ノイズの除去:ノイズを解析して全体から音を削ります
例)「サー」というノイズ
③クイックノイズの除去:クイックノイズを除去します
例)「ぷちっぷちっ」というクイックノイズ
では解説していきます。
①Notch Filter
機器によるノイズの周波数は決まっています。
1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
東日本と西日本で電気会社から送電される電気の、周波数が違うということを。
東日本は50Hz、西日本は60Hzです。
それを今回はあてはめます。
「エフェクト」→「Notch Filter」とクリックして、ウィンドウを出してください。
「Frequency」は周波数です。
ここに50または60と入力してください。
値はお住いの地域によって変更してください。
「Q(higher value reduces width)」の値を変えます。
これは指定した周波数をどのくらい削るのかを表しています。
Qの値が大きいほどその周波数のみが削られ、小さいほど周りの周波数も削られます。
「デバッグ」は開発者向けなので無視して構いません。
「プレビュー」しながらQの値を変えて好みの音を探してください。
「OK」を押して完了です。
②ノイズの除去
まずノイズのサンプルを選択します。
左クリックしながらドラッグして、ノイズのみの箇所を数秒間選択します。
ほんの少しで構いません。
この時他の音を選択しないように注意してください。
「エフェクト」→「ノイズの除去」をクリックして、ウィンドウを出します。
「ノイズプロファイルの取得」をクリックします。
するといったんウィンドウが閉じます。
選択を解除しまたウィンドウをだします。
「ノイズの除去」の値を調整します。
この値を大きくするほどプロファイルで取得したノイズが軽減されます。
しかし値を上げ過ぎると音が劣化するので、注意が必要です。
「感度」の値を調整します。
感度を上げるとプロファイル取得したノイズと、軽減するノイズが近くなります。
0だと効果がありません。
ノイズが大きくなく、ノイズではない音ノイズの音の傾向が違う場合、感度は6程度でいいです。
ノイズが大きく残したい音と混ざってしまっている場合は「感度」を上げて「ノイズの除去」を少しずつ上げていってください。
この2つの値は密接に関わっているので、うまく調整してください。
「周波数平滑化」はもとの音とノイズの周波数の周波数を滑らかにします。
基本的にいじらなくて結構です。
「現象」は「減少」のミスです。
「減少」を押すとノイズが削られ、「残存」を押すとノイズのみが残ります。
「残存」で残したい音がたくさん入っている場合は「ノイズの除去」と「感度」が高すぎるということです。
プレビューしながら好みの音を探して「OK」で完了です。
③クイックノイズの除去
「エフェクト」→「クイックノイズの除去」でウィンドウを出します。
「閾値の選択」の値を調整します。
波形のとがった部分がクイックノイズ(ポップノイズ)かどうか判断します。
低くし過ぎると音声に変化がありません。
高すぎるとクイックノイズ以外の部分も壊されてしまいます。
「最大のスパイク」の値を調整して、ノイズ部分が減る量を指定します。
減らし過ぎると音が壊れる可能性があります。
好みの音が見つかったら「OK」をおして完了です。
まとめ
ノイズは収録する人にとっては天敵ですよね。
このエフェクトは調整がとても難しいです。
慣れるしかありません。
がんばってください!
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